禁酒とは一大プロジェクトである

禁酒哲学

って思って、禁酒に取り組むことをおすすめします。

間違っても、「意思の力があれば」「強い決意があれば」禁酒出来ると思わない方がよいです。

一度飲酒習慣がついてしまった人にとって、禁酒は相当難題であることをまず認識した方が良いです。

そうしないと、禁酒できない自分は意思が弱いんだと落ち込んでしまったり、逆に自暴自棄になってやけくそになってしまって、自傷行為をするかのように大量飲酒してしまう恐れがあります。

「禁酒をしよう」と思ったあなたは、とっても難しい一大プロジェクトに挑戦しようとしています。

会社で何かのプロジェクトを任されたとき、「強い気持ちで頑張りさえすればきっとうまくいく」って戦略も何も立てずにただやみくもにやろうとするリーダーいたらしんどいですよね

プロジェクトが成功に至るまでのプロセスを分解して、その各プロセスを進めるためには何が必要で、予算はどれくらいで、期間は…と戦略を立てるはずです。

途中で失敗すれば振り返って改善点を探し、対策を考えます。

プロジェクトは意思の力、決意の強さでは成功できません。

何で飲んでしまうのか?原因・引き金を探そう

まずは飲酒の原因を探しましょう。出来事や事故が原因だとして、今までの出来事に共通している点はありませんか?

共通点がなかったとしても、今まで失敗したのがどんな場面だったか思い出して、同じ場面に遭遇しないように工夫したり、物理的な対策をしたりして、片っ端から飲酒原因をつぶしていきましょう。

  • 会社の帰り道にある「まいばすけっと」に何となく入って、気づくとビールを買っている
  • 上司に怒られた帰りに全部どうでもよくなって日本酒を空けてしまう
  • いつもコンビニに行った時に酒を買ってしまう
  • やるべきことを後回しにしている罪悪感から気づくと飲んでしまう

例えばこんな風に、色々あるかと思います。

原因を深堀りして対策を考える

さらに原因を深堀れる場合は、掘ってみましょう。

コンビニに行って酒を買ってしまう人だったら、なぜコンビニへ行ってしまうのか。

喉が渇いて飲み物が欲しくてちょっと出かけてしまうのであれば、スーパーで数種類の飲み物をまとめ買いして家にストックしておくことは出来ないか。

お菓子が欲しくなるなら、お菓子のまとめ買いはどうか、Amazonで定期便を頼んでおくのはどうか。等、飲酒へ向かう行動自体を消滅させる方法はないか考えましょう

もし飲酒のルーティンがあるならその流れを分解して、対策可能な部分はどこなのか探しましょう

詳細は下記の記事も読んでみてくださいね。

失敗したら改善すればよいだけ|自己嫌悪は不要

もしスリップした場合、対策の仕方に問題があるだけです。決して本人がだらしないからとか、ダメな奴だから失敗したわけではありません。

人間というのは、元々全員基本的に怠惰でのんびり屋さんのマイペースです。習慣を脱出するときに、今までと同じ方が楽なので、そっちに流されるのが普通です、当たり前です。あなたが特別ダメな奴だとか、意思の弱い人だからとか、そういうわけではありません。

自分を責めるのはやめましょう。自己嫌悪からさらに飲んでしまう恐れがあります。

自己嫌悪は、禁酒の敵です。

飲酒原因の除去と、それに対する対策が違っていたor足りなかっただけなので、対策を改善すればよいです。

何が原因で飲んだのかを振り返り、改めてそこに対する対策を考えましょう。

(※依存症の診断まで下りている方は、自己判断せず公的機関や医療機関の指示に従ってください。本サイトはあくまでも、お酒飲むのが普通な風潮の中、自分の頭で考えてアルコールが不要だと判断して禁酒に取り組む方々のためのものです。病気の方は適切な対処を受けてください。)

禁酒はプロジェクトです

プロジェクトに挑戦しているんだ、と考えた方がむしろ気が楽になりませんか?

世の中自己責任とは言いますが、「自分を責めすぎて具合が悪くなる」となれば話は別です。

自分がダメな奴だから失敗した、ではなくて改善策がよくなかったから失敗したと捉えて、前向きに1日1日を積み重ねていきましょう